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立ち上がり、そして自らの足で歩き始めた患者達の今後に注目 [私の主張]

 私は、外科医であります。当然、患者さんとのつきあいは、特に生死にかかる病気の時のおつきあいは本当にしんどいものがあります。患者中心とか、パターなりズムとか、色々なことがいわれていますが、わたしにとっては、「おつきあい」という言葉が一番しっくり来ます。時にはけんかもします。時には離れていってしまいます。でも、お互い一生懸命おつきあいした結果がそれであれば、仕方がないことと考えています。

 えっ、うちのかみさんのとのことじゃないかって、かみさんが嫉妬するくらい、いっぱいの患者さんとおつきあいさせていただいてますよ(^^ゞ。おつきあいしている時間も、何十倍も長いですしね。


基本計画は患者のために
本田 麻由美記者
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/gantowatashi/20070420ik02.htm

 「誰のため、何のための計画なんですか」。17日に開かれた「がん対策推進協議会」第2回会合で、患者・家族代表の委員が強い調子で訴えた。事務局の厚生労働省が示した「がん対策推進基本計画」のたたき台が、「がん対策は着実に成果を上げてきた」などと、これまでの成果を強調する危機感の薄い内容になっていたからだ。

 だが、これがきっかけで、「従来のがん対策に不十分な面があったという反省からスタートすべきだ」「適切な治療が受けられないという患者の悲痛な声を、もっと真剣に受け止めて欲しい」という声が、患者・家族や医療関係者の委員から相次いだ。その結果、〈基本計画は患者のためにある〉という基本認識を委員間で再確認できたのは、大きな収穫だったと思う。

 その後の議論は前向きで、「患者・国民の期待に応える計画にしなければ」という、各委員の強い意欲が感じられた。垣添忠生会長は「夜間も使って会議の回数を増やすべきだ」と事務局に迫り、忙しい医師の委員も「5月の連休に合宿してもいい」とまで言った。

 熱気を帯びた議論の過程では、計画の幹となる全体目標の一つに「10年間で働き盛りを中心にがん死亡者数を20~25%削減」を設定。実現に向け、「喫煙率半減」などの数値目標を打ち出した。また、もう一つの全体目標に、事務局案として「すべてのがん患者の苦痛の軽減」が示された。

 これに対し、がん患者の一人でもある山本孝史・参院議員は、「がん難民を生み出さない体制整備こそが患者の願い」とし、「『再発・末期患者への抗がん剤治療は延命効果しか期待できないので必要ない。痛みの軽減さえすればいい』と切り捨てるような計画にしないでほしい」と訴えた。それには、全く同感だ。再発・末期の患者も、適切な治療とケアがあれば、仕事や家庭生活を通じて社会に貢献し、人生を深めることができる。そうした時間を増やし、支えるがん医療を実現するためには、どのように目標を設定すればいいのか。次回の議論でしっかり考えたいと思う。

 ただ、目標設定ができても、喫煙率低減や医師養成のあり方など他省庁にまたがる問題も多く、利害調整で計画策定までには紆余曲折(うよきょくせつ)もあるだろう。だからこそ、「真に患者・国民のためになる基本計画」になるように、出来るだけ多くの人たちに関心を持って応援して欲しい。


 
 お便りは〒100・8055読売新聞東京本社社会保障部へ。Eメール(ansin@yomiuri.com)。

〈次回予定 5月4日〉

(2007年4月20日 読売新聞)


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