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研修時間が作れない、苦悩の地方病院…がん拠点病院全国調査 [私の主張]

 車の走らない「道路」、利用客のいない「福利厚生施設」、そして、満たせない基準の「地域がん診療連携拠点病院」。

 どうも役所の事業は、机上の空論、絵に描いた餅が多すぎる。立派な道路、立派な施設を作っても、立派な基準を作っても、各地域の現状と、基準をクリアするという目標達成までの現実的な方策を考えなければ、だれも目標を実現できない。

下記の記事を読んで感じた第一印象である。

研修時間が作れない、苦悩の地方病院…がん拠点病院全国調査(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070426ik09.htm

 施設や基準を作って、それをどのように使うか、それをだれが使うのかなど、施設、基準の運用について、まず十分に考えて、そこに至る計画を建てることが重要である。

 どんなに立派な基準を作っても、基準を満たすまでの過程は、個々の医師、個々の病院、個々の自治体任せで、丸投げの状態。だから結果として、だれも使わない○○となる。

 もう少し現場の状況、特に地方の医療提供体制が非常にゆとりのない中で、なんとか提供されているという現実を踏まえ、がん診療の水準を高めるためには如何にあるべきかを考えれば、まず第一に必要な基準は、「常に最新の知識・技能を取得するために十分な研修体制が確保されている。」

 逆に言えば、これさえ満たしていたら、今の医師の特性として、より水準の高い医療が提供され始めるにちがいない。最も大切なことは、物や基準ではなく、そこで働く医療従事者が、必要に応じて研鑽を積み、必要な技能を取得する時間を確保し、その結果として、質の高い医療を提供できる環境なのである。

 目標のみ示して、それを達成するために必要な資材や人員は現地で調達せよとの姿勢は、旧帝国陸軍のよくやった手法であり、その結果が、どれだけ悲惨だったか、日の目を見るより明らかである。

 リソースが豊富な時期の戦略と、リソースが非常に限られた次期の戦略が全く異なることくらい、はやく学んで欲しい物だ。 

 「そのようなことを学ぶ研修時間が取れないから」

 そのような冗談のような回答が官僚から帰ってきそうだから、私は悲しい。 日本の医療は、完全に悪循環にはまりこんでいる。

(参考)
がん診療連携拠点病院の整備について
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/02/tp0201-2.html


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