巨艦大砲主義に基づく…がん診療連携拠点病院 [私の主張]
研修時間が作れない、苦悩の地方病院…がん拠点病院全国調査(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070426ik09.htm
「特定の分野のがん医療に強い病院に、拠点病院の役割を持たせる『準拠点病院』の制度も必要ではないか」と提言する。(上記の記事より引用)
たしかに、上記の提言は航空戦の時代に入っていたにもかかわらず、非常に多大なる資源、お金、人員、時間を費やして、いわゆる巨艦大砲主義に基づく巨大戦艦を建造するといった、間違った技術戦略、技術選択をするよりも非常に現実的な発想である。
しかし、物資の補給や必要な兵員の補充など、兵站を考えない発想は、いずれ航空機による”特攻”などの、一気呵成に成果を上げようとする短絡した行動が選択される危険性がある。
戦艦大和の最後の出港は、現実の問題を回避する努力よりも、帝都東京にいた軍部が、本質的な問題である資源、物資が決定的に不足しているということを認めず、最後までつじつま合わせの意思決定を行い、無意味に前線の貴重な兵士の命を失うばかりでなく、広島、長崎への原子爆弾の投下という、多くの命を犠牲にする結果となった。
第二次世界大戦の教訓は、戦争回避の平和主義だけではない。
竹槍思想による、戦略なき戦術、明確な目的のない作戦、きちんとした兵站のない出兵が、どれほど甚大な犠牲を生むかということも再認識する必要がある。
また、海軍、陸軍の意見を寄せ集め、両論併記の総花的な作戦ばかりで、全体を統合してマネージメントする組織や機能がなかったことも重要な教訓である。
専門家を集め、その意見を吟味することなく羅列して、さらに況わんや、省庁縦割りで、お互いが自分たちのできることだけをすればいいという時代では決してない。
(参考)
がん診療連携拠点病院の整備について
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/02/tp0201-2.html









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